大企業のマネでは勝てない―中小企業が選ぶべき「戦う場所」と経営戦略

戦う場所と経営戦略

戦術は「どのように戦うか」、戦略は「どこで戦うか」

今回のオンライン社長塾では、ランチェスター法則をもとに、「強い会社と小さな会社では、取るべき経営戦略がまったく異なる」というテーマを学びました。

多くの経営者は、業績を上げようとすると、営業件数を増やす、業務を効率化する、新しいシステムを導入するといった改善に取り組みます。もちろん、こうした工夫も大切です。しかし、どれだけ効率よく仕事をしても、商品や市場、営業地域の選び方そのものが間違っていれば、成果には限界があります。

講義では、戦略を「効果性」、戦術を「能率性」として整理しました。戦術とは、決められた仕事をより早く、より安く、より上手に行うことです。一方の戦略とは、そもそも何を売るのか、誰を顧客にするのか、どの地域で戦うのかを決めることです。つまり、戦術が「どのように戦うか」であるのに対し、戦略は「どこで戦うか」を決める役割だといえます。

自社の規模と条件に合った「勝ち方」を選ぶ

特に大事なのは、規模の小さな会社が大企業のやり方を真似してはいけないという点です。

大企業は、大きな市場、幅広い商品、広域営業、広告、資金力を生かした展開を得意とします。これに対して中小企業は、特殊な用途の商品、限定された顧客層、狭い営業地域、直接販売、密接な人間関係といった分野に力を集中することで、競争を有利に進められます。大切なのは、自社の規模や条件に合った勝ち方を選ぶことです。

目の前の作業改善だけに追われるのではなく、「自社が勝ちやすい商品・地域・顧客はどこか」を社長自身が考える。その判断が、数年後の業績に大きな差を生みます。 

オンライン社長塾では、こうした経営の基本原則を、自社の現状に照らし合わせながら学べます。
頑張っているのに成果が伸びないと感じている経営者にとって、経営の方向性を見直すきっかけとなる講義でした。 

 【該当箇所】戦略☆社長の第3章、第4、5章

この記事を監修した人

経営に本当に必要なものが、ここにある

公認会計士 足立 知弘

1973年4月生まれ、熊本市出身。私立真和高校、静岡大学人文学部法学科卒業。 お菓子屋の長男として生まれ、1997年に公認会計士二次試験に合格。

監査法人での監査業務、税理士法人での税務業務を経て、いちご会計事務所を設立。 現在は法人を中心に100社以上の税務顧問を担当し、相続税や財務デューデリジェンス等の業務にも対応している。

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