売れている商品も、いつか売れなくなる|商品ライフサイクルから考える「次の一手」

売れている商品も、いつか売れなくなる|商品ライフサイクルから考える「次の一手」

今回の「いちご朝活オンライン社長塾」では、商品のライフサイクルをテーマに学びました。
会社の業績が良いと、「この商品はこれからも売れ続ける」と考えてしまいがちです。しかし、どれほど強い商品でも、導入期、成長期、成熟期を経て、いつかは衰退期を迎えます。大切なのは、売上が落ち始めてから慌てるのではなく、今の主力商品がライフサイクルのどこにいるのかを普段から考えておくことです。

一番儲かっているときこそ、次の商品を考える

今回の講義で特に重要だったのは、「成長期から成熟期にかけて利益が出ているうちに、次の商品を育てる」という考え方です。
新商品は、出せば必ず成功するわけではありません。むしろ導入期で消えてしまう商品も非常に多くあります。だからこそ、既存事業に十分な利益と余力がある段階から、小さく試しながら新しい商品・サービスを育てていく必要があります。
現在の主力商品だけを見て、「まだ売れているから大丈夫」と考えるのは危険です。

本当に怖いのは「同業他社」だけではない

もう一つ印象的だったのが、代替商品の話です。
木桶がブリキのバケツに、さらにプラスチックのバケツへ置き換わったように、同じ用途をまったく違う技術や業界が担うことがあります。こうした変化が起きると、それまでの競争ルールそのものが変わってしまいます。
講義では、現在であればAIもその一例ではないかという話になりました。
AIが専門家そのものを直ちに置き換えるとは限りません。しかし、資料作成、調査、文章作成など、これまで人が担っていた周辺業務は大きく変わり始めています。
重要なのは、変化を恐れることではありません。
「自分の業界を代替する技術は、どこから出てくるのか」
そして逆に、
「新しい技術を使えば、自分たちが既存企業を逆転できないか」
という両面から考えることです。

自社は今、どこにいるのか

商品ライフサイクルは、未来を正確に予測するための理論ではありません。
自社の商品や業界が今どこにいるのかを考え、「では、今何をしなければならないのか」を考えるためのフレームワークです。
特に衰退期に入ってから既存事業だけにしがみついても、打てる手は少なくなります。だからこそ経営者には、調子の良い時期から次の柱を探し続けることが求められます。
今回の社長塾は、自社の主力商品について、
「これは今、導入期・成長期・成熟期・衰退期のどこだろう?」
と改めて考える機会になりました。
経営とは、今売れているものを売るだけではありません。
今の利益があるうちに、次の波をつくる。
これも社長の重要な仕事ではないでしょうか。

この記事を監修した人

経営に本当に必要なものが、ここにある

公認会計士 足立 知弘

1973年4月生まれ、熊本市出身。私立真和高校、静岡大学人文学部法学科卒業。 お菓子屋の長男として生まれ、1997年に公認会計士二次試験に合格。

監査法人での監査業務、税理士法人での税務業務を経て、いちご会計事務所を設立。 現在は法人を中心に100社以上の税務顧問を担当し、相続税や財務デューデリジェンス等の業務にも対応している。

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